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行動文化 (震災 8)  「祈り」は通じている 

 夢の中での曾祖母との会話

 記者に「お菊」という曾祖母がいる 時代が違うから逢ったことはないが、「美人」で近郷近在に知られていたという こんな話がのこっている


ある日、隣村の人たちが前の道を通りながら、「今日は美人のお菊さんなおんなさらんごたる」(今日は美人のお菊さんはいらっしゃらないようだ) というのを、石垣の上の菜園で聴いた曾祖母、出ていって「ここにおりますよ」と言ったというのだ ひと口話として今に伝わっている


この美人のお菊婆ちゃん、墓石の戒名には「釈妙艶信女」とある 子供のころは何も思わなかったが、これは戒名にはなっていない 戒名に「妙艶」はなかろう 旦那寺の和尚も和尚だが、しかし相手は「ここにおりますよ」のお菊婆ちゃんだ 案外ご本人は今も気に入っているのかもしれない


で、このお菊婆ちゃんが、秋の彼岸の記者の夢に現われた 白くなりかけた髪をきれいな丸髷に結い、質素ではあるが縞の着物をきちんと着こなして白足袋をはき、改造前の記者の生家の、土間に面した上りがまちに腰をおろして記者の左側にいる 顔立ちはやや頬骨は高いが色の白い、まあ田舎では美人で通る容姿 初対面だが「お菊婆ちゃんだ」と直感した 横顔を見ながら、「お婆ちゃん 十八娘のころはどんなふうだったのかなあ」と訊いてみた 婆ちゃんはこの質問に微笑しながら、遠くを見るような目をした


 


「祈り」は通じている


そこへ、病院にいる父が怒鳴っている声が聞こえる 4キロほど離れた病院にいる父だが、距離は感じない 「今日は彼岸の入りじゃが、彼岸のためにと思うてとっておいたお供えを、来客があって使うてしもうた お前、なにか適当にみつくろって、お供えをしておけ!」 そう大声で怒鳴っている それを左隣にいるお菊婆ちゃんが聴いて、「今日はもう日が傾いた、明日でいい」という 


時空を超えた父と曾祖母の姿と声 この世とは仮空の幻影 夢の世界こそが実在と考えれば辻褄が合う 婆ちゃんが明日にしろというので、指示に従って翌日墓参をすませ、その足で父を見舞った 夢の事を告げると、こんな話の大好きな父は、「それはお菊婆さんに間違いない 昨日は墓参りの事ばかり考えておった」という この事があって、墓参りや日常の先祖供養がけっして形だけのものではない事を思い知った 香も、華も、献茶もしっかりと先祖方へは届いているのである このほかには、曾々祖母の「お稲」婆ちゃんとも逢い、没後の父母とも何度か逢っているが、どういうわけか祖父とは出会っていない 記者の誕生を人一倍喜んでくれた祖父なのだが――たぶんもう地上にはいない

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