03 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. // 05

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[edit]

trackback: -- | 本文: --

行動文化(2)この世の家賃・犬と狼のちがい 

 この世の家賃  

 希望してこんな世界に生まれてきた覚えはなく、親にたのんで産んでもらった覚えもないのだが、この世にはこの世なりのキマリがあって、居るからには家賃だけはしっかり取られる 不条理を主張しても耳を貸すような家主ではない 余人には代えがたい一芸を持っている人間なら多少面癖がわるくても置いてくれるが、並みの人間は不足分を愛想のよさで補わなければ仕事ももらえない 無芸大食、処世の心得も無く、さりとて捨てられた子猫のような可愛気も無く、あるのは小面憎さだけという、そんな奴は路上しか居場所はない 物書きとはきわどい商売である 箸は二本、筆は一本、孫子いわく「衆寡敵せず」 へたをすると家賃も納めかねる 文字藝者は生き残れても、論客は干し上げられる 江戸の町に、執筆と出版の一人二役をこなす六無斎という好漢がいた この御仁ソロバンを持たない お上に気をつかわずホントの事をまっすぐ書くので版木を召し上げられ、所払い(追放)をくらった 「家も無く、親無く子無く版木無く、カネも無けれど死にたくも無し」 で、「六無斎」  え? 家賃? 家賃のために働くくらいなら死んだ方がまし 長生きしなければならん理由は何もない 天国へ? バクチも打てないような天国へ行ったって、いったい何をして過ごす? すぐ退屈するにきまってる 六無斎は草食系の物書きだが言うことは激しい 仲間はみんな地獄にいる 地獄へ向かった  




 犬と狼のちがい  

 武士道、といえば新渡戸武士道が昨今の定番だが、新渡戸流は「滅私奉公」の忠犬武士道、その源流の山崎闇斎の臣道も「主君いのち」の被虐武士道 犬は飼い主には尻尾をふるが、狼を飼いならすことは無理 その狼も劫を経ると茶髪から銀毛に豹変――ではなく狼変して、神格を備えた「白狼」になる サムライを「二本差し」と呼ぶが、短い方の脇差は切腹用とは限らない 武士の一分が立たぬと思ったら主君に対しても鯉口を切る 城内でも腰間から離さなかった 主君の顔色をうかがいながらの無条件の滅私が犬 主君や「みんな」がどう思うかという事でなく自分自身の本心のままに動くのが狼 決して飼いならされない狼の心を戦国武者は「脇差心」と呼んだ 


 先述の六無斎先輩が、地獄の入口で閻魔大王の前に立ったらどう動くか おとなしく裁きを受けているだろうか 大王が照魔鏡を背に厳めしい顔で、「その方、生前は――」と言いかけたところへ、「あのー、少々ものを伺いますが」大王がつり込まれて、「ん?」、「人は悪い事をすると地獄、もし閻魔さまが死んだらどこへ?」一瞬返事につまって大王の調子が狂う そこをすかさず筆を逆さに持ち替えて、お面頂戴! ピシリと閻魔大王の額口を一撃 カラカラと笑って鬼どもの方へ行く いまや六無斎も、「筆鬼」という立派な一匹の白狼 ▲▲

スポンサーサイト

[edit]

« 行動文化(3) 郷愿(いなか紳士)と洒脱  |  行動文化(1)「差別」は良くないか・「花」の無い男 »

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://nonakahihumi.blog.fc2.com/tb.php/5-0a8f684c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。