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行動文化 98  白洲次郎 

ケンブリッジ大に学び、英国仕込みの紳士道を身につけ、日本ではじめてジーンズをはきこなし、「日本一カッコいい男」との人気をほしいままにした白州次郎。太平洋戦の当初に敗戦を予見。都下の鶴川村に隠棲して田畑を耕し、外務省の吉田茂に眼をつけられて懐刀としてGHQと互角に斬り結び、GHQをして「従順ならざるただ一人の日本人」と言わしめた白州次郎。
また当時の白州の仕事ぶりを描いた最近の映画作品で、すらりとした長身に「えぐさ、渋さ、甘さの三つを兼ね備えた、年代物の高級ワインのような味わいの男」と、評論家にこれ以上はない賛辞を捧げさせた白州次郎。
白州の場合はこれに政治力という「切れ味」が加わるのである。
激動の昭和史を駆け抜けた一陣の疾風のような、憎いほどの男ぶりだが、この白州が東海村の原発導入に動いている。白州よ、お前もか。これはおそらく筆者だけの思いではないはずだ。
だが、今回の原発事故を当時の誰が予見し得たろう。
むろん湯川教授など数人には見えていた。白州の肩をもつ気はまったくないが、湯川教授は象牙の塔の中の研究者。白州は、身を汚す仕事をのがれるわけにはいかない政界の切れ者。
むろん筆者はトシとって剣の重さに耐えかね、剣をペンに持ち替えただけの、まあ一種の評論家。言い逃れならお手のもの。後知恵で白州を批判してみてもはじまらないのだが、しかしさきに原発推進の現代の実力者たちに自決を勧めておいて白州次郎を例外あつかいしたら、読者諸兄姉に嗤われることだけはハッキリしている。
筆者の剣と禅の師である大森曹玄は、ハワイの真珠湾での攻防の跡に立って日本軍の戦闘を称えた。この賞賛、むろん文句をつけようと思えばいくらでもつくが、大森は無謀な真珠湾攻撃を称えたのではない。称えたのは大敵を相手にしての日本軍の将兵たちの果敢な攻撃を称えたのである。
将兵たちの敢闘を称えたい師の胸中は門人として痛いほどよくわかる。だが、師の胸中の想いとはいわば「武士の情」とでもいうべきもの。国を滅ぼし、無辜を路頭に迷わせた軍部の罪がそれで消えるわけではなかろう。
師は太平洋戦への傾斜を予見して近衛総理に政策の変更を進言した人。たとえ日本軍の果敢な攻撃を称えるにしても、日本は真珠湾のあとのミッドウェイでは戦闘の基本を誤って惨敗。ついには国を滅ぼした。白州次郎の場合も多くの無辜から家を奪い、先祖伝来の土地を奪っている。吉田外相の懐刀としての切れ味はむろん白州の独壇場。たぶん当時、白州のほかにはだれもいなかった。白州次郎という切れ者は結局、日本のために何をしたのか?
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テーマ: 文明・文化&思想

ジャンル: 学問・文化・芸術

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