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行動文化91 それがどうした 

小生、日向の国は高鍋の、長谷村の産である いつどこで誰が言ったのか、わが日向は「文化果つるの国」だそうだが、それがどうした 
日向は昔も今も貧しい国である 農業のほかにはこれといった産業がない サルとヒトとが半々にすんでいると書かれたことがある
安い物しか買えないから芸術は育たない 仕事もない 有為の青年たちはみんな外へ出る 残っているのは青い空と海
わずかに残っている男たちが、車座でイモ焼酎をあおりながら、
「どうしてわが日向には手ごたえのある男がおらんのか」
答えていわく、
「神武天皇の東征が原因じゃ 屈強な男は神武さんがぼーど連れちはっちきゃった」
「そりゃあ大昔んこっちゃがよ 西郷いっさ(西南の役) が祟っちょっとよ 田原坂かりゃ一人も戻っちゃこざった」
なるほどと思っていると、
「ちがうちがう 神武さんでん西郷さあでんなか 太平洋戦よ いま残っちょっとはみーんなイモガラボクト(みかけだおし)、グワンタレ(くず)ばっかりじゃ」
クズはおだやかではないがこの意見、当たっていなくもない 
かなり前の事だがNHK宮崎の女性だけの文化講座に出講したことがある ここで先ほどの宮崎には男らしい男がいないという話を持ち出した すると打てば響くように若い美人が挙手、発言を求めた 「どうぞ」 「わたくし、全く同感でございます 宮崎では結婚したいような男性には出合えません わたくし生涯独り身で通しますっ!」
小生かつて「宮崎型不作法の構造」というコラムを地元紙へ書かせてもらったが、日向人はこの種の直言をよろこばない 地元への悪口と受け取られ一年間がやっとだった しかし中には「よくぞ書いてくれた」と手を叩いた連中もいた 今もあれを覚えていて、「おまえ、なし(どうして)途中でやめたか!」続きを書けとけしかける 地元の放送局にも勝手に小生の出演をきめて、日程まで言ってきた局がある ラジオなら受けたかもしれないが小生、テレビはどうも苦手 せっかくだが――本題へもどろう
宮崎には「人」がいない? 陸の孤島? それがどうした
文化? ファッション? コンサート? なにをいうちょるか 
そんなものがないことこそが日向の売りもの 小生は日向の風土を愛でる者である 悪口など書くもんか こんな宮崎がおイヤなら皆さん東京かパリへどうぞ 小生、誰もいない日向の大地に素っ裸でヘソをおてんとさまへ向けて昼寝ができる ▲▲
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テーマ: 文明・文化&思想

ジャンル: 学問・文化・芸術

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