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行動文化(117) 昭和の武士道(2) 

カミカゼ特攻 250㎏の爆弾を機体に抱かせて敵艦隊へ向かう特攻とは、太平洋戦に勝つための作戦ではなかった。
立案者の大西中将とは軍需省という軍の台所にいた人物。あの時期、もう日本には戦える余力はなかった。軍用機用のアルミはあと半年分、燃料もスマトラへ運べる状態ではない。動ける今のうちに講和しなければというのが中将の胸中。さらに語をついで、――しかしガダルカナル以来、押され通しでまだ一度も敵の反攻をくいとめたことがない。一度でも敵をレイテから追い落とし、敵へはあくまでも最後の一兵までの気迫をみせておく必要がある。 
特攻によるレイテ防衛について、これが成功すると思うほど大西はバカではない。ではなぜ戦略的には無意味とも思える特攻をと思う者もあろう。しかし、ここに信じてよい事が二つある。一つは、講和の形がたとえどんなものであれ、「日本民族がまさに滅びんとする時、身を以てこれを防ごうとした若者たちがいたという事実と、これをお聞きになった陛下ご自身が御みづからの御仁心で止戦せられたという、この二つの事実」が残る限り、500年後千年後の世に、必ずや日本民族は再興するだろうと語っている。
 
なお大西は語を継いで、次のようにも。
陛下御みづからの御意思で終戦と仰せられれば、いかな陸軍でも青年将校でも従わざるを得ない。これは大西一人の考えではない。海軍の総意とみてよい。東京を発つ時に海軍大臣と高松宮に状況を説明、内諾を得たものと思っている。  
ただし、いま東京で講和の事など口に出そうものなら暗殺。死は恐れぬが、軍人として戦争の後始末はつけねばならぬ。
また宮様といえども進言など受けられた事がわかったらお命の保証はない。強敵を前にして陸海軍は抗争をおこし、国内は内乱。
陛下のご意思で戦争をやめよと仰せられたとき、私はそれまで陛下を欺き奉り、下将兵を偽りつづけた罪を謝し、民族の将来を信じて必ず特攻隊員たちの後を追う。後世の史家の如何なる批判をも甘受する。もしほかに国を救う道があるならば参謀長、聞かせよ。なければおれに賛成してもらいたい。(私は策はないので同意した、と参謀長)
大西は生きて国の再建に努める気はない。たとえこの国が滅びたとしても、建て直しのできる人はたくさんいる。だがこの難局を乗り切れるのは私のみ―――終戦の詔勅。大西中将作法通り割腹自裁、特攻戦士たちの後を追う。(『修羅の翼』(角田和男より)) 
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